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最新の導入事例や取り組みをご紹介します。

Mitaka Plus ver.1.3.0 リリース、彗星と観測地

2007.12.23

Mitaka Plus プロジェクトの本年最後のリリースとなる ver.1.3.0 の公開を開始しました。太陽系内の彗星軌道が表示可能になりました。また惑星や衛星の表面上に観測地を定義し、その場所への着陸や地上風景の表示も可能になりました。

Mitaka Plus ver.1.2.0 からの変更点は以下の通りです。

  • 観測地の追加と編集が可能に
    惑星や衛星の表面に「観測地」を定義し、地名ラベルの表示や、その場所へ着陸することが可能になりました。また地名ラベルは表示サイズや表示色を自由に設定可能です。これらの観測地の追加や編集をGUIから行うための、観測値設定ダイアログも用意しました。
  • 観測地風景の表示
    観測地ごとに、全周囲のパノラマ画像を用意して地上風景を表示することが可能になりました。地上風景の表示位置などをGUIから調整する観測値設定ダイアログを用意しました。また、地球や月、各惑星のサンプル地上絵も同梱しました。
  • 彗星の表示に対応
    小惑星等と同様に彗星も表示することが可能になりました。ターゲットとして特定の彗星を選択することで、彗星とともに太陽系に飛び込むことも可能になります。(Ver.1.3.0では彗星の尾の表示には対応していません)
  • ユーザによるデータの追加や編集が可能に
    惑星や衛星、彗星、小惑星、星座名、恒星名など、ほぼすべてのデータを外部化し、テキストファイルの追加や編集によってユーザ自身がこれらのデータを変更できるようになりました。新しく見つかった彗星や小惑星なども、ユーザ自身で追加が可能です。
  • ユーザによる多言語対応が可能に
    データが外部化されたことにより、これらのデータを翻訳することで日本語や英語以外の言語にも対応することが可能になりました。またこれら複数のデータをすべて同居させ、起動ごとに切り替えることも可能です。具体的な翻訳のための手順については後日ドキュメントを用意します。
  • 天体の個別表示機能の拡充
    ターゲットブラウザやスクリプトから個別に表示・非表示できる対象が増えました。これにより、衛星、彗星、小惑星、太陽系外縁天体、探査機、恒星名、星座についてそれぞれ個別に表示・非表示ができるようになりました。
  • 探査機表示機能の強化
    これまで軌道の表示・非表示しかできなかった探査機について、他の天体と同様にラベルやモデルの表示切り替えも可能になりました。またモデル読み込み機能を改善し、読み込み時間の短縮や描画品質が向上し、テクスチャ・アニメーションにも対応しました。
  • 衛星にも着陸可能に
    太陽系内の衛星、月などに着陸可能になりました。
  • プラネタリウムモードで表示する天体の増加
    地上から星空を観測するプラネタリウムモードにて、彗星や小惑星、探査機も表示されるようになりました。プラネタリウムソフトのように、今夜の彗星の位置などが確認できます。
  • 対応する立体方式を追加 (Mitaka Pro)
    これまでのアナグリフ、カラーアナグリフ方式の立体視に加え、水平分割、垂直分割、時分割(QuadBuffer)での立体視にも対応しました。2つの画面出力を持つPCや、QuadBuffer Stereoに対応したPCであれば、一台でフルカラー立体表示が可能になりました。

ダウンロードおよび Mitaka Plus プロジェクトについて、詳しくは Mitaka Plus ウェブサイトをご覧ください。ORIHALCON Project での Mitaka への取り組みについてはこちらにまとめています。