2008.11.26
明日の新たな立体/ドームコンテンツ作りのために、日夜いろいろと秘密兵器をため込んでいます。最近になって、シンラドームの裏に小さな試写シアターを作りました。150インチの偏光式立体投影システムで、様々な立体コンテンツを手軽に試写できるようになっています。AfterEffectsなどを使った立体映像編集が、そのまま立体で見ながらできるのがポイントです。これはとても便利。
また、多種多様な撮影機材も取りそろえています。
まずこちらは、専用アタッチメントに取り付けた立体HDカメラ。みたまんまの機材ですが、手軽に立体撮影が行えます。また、この立体投影システムにつなぐことで、立体撮影について眼間距離や輻輳角による立体効果の変化などの実験がインタラクティブに行えます。この機材を使って、先日はNASAに送られる寸前の国際宇宙ステーションきぼうモジュールの暴露部を撮影してきました。これは目下編集中。また、もっと大仰な耐圧容器に入れて、しんかい6500に取り付けての深海立体撮影も行っています!これも乞うご期待。
ドーム用実写映像の撮影用に、Ladybug2を用意しています。こちらの記事にも書きましたが、GoogleのStreet Viewの撮影にも使われた、特殊(で高価)な全天周カメラです。現状で2Kを超える解像度のドーム映像を撮影するにはこのLadybugを使うしかないと思われます。このLadybug2はすでに、耐圧容器に入れて水族館の大水槽に沈められたり、某加速器のレールの上を走ったりと結構な無茶を強いられています。こちらも結果は乞うご期待。先日はViewplusさんの協力で、Ladybug2を2台使った立体ドーム映像撮影、最新のLadybug3を使った超高解像度ドーム映像撮影を行い、シンラドームで試写してみました。未来のGoogle Streetviewはこういうものになるのでしょう。
立体でもドームでもありませんが、さりげなくサーモカメラなんかもあります。多点同時温度観測など手軽にでき、やはりインタラクティブに遊べるので大変楽しい。うまく工夫して、立体温度撮影にも挑戦したいものです。
また、非常に小型ながら高性能な電子顕微鏡まで揃えています。ステージを傾けて撮影することで、立体撮影も可能!アリの頭や花粉、髪の毛など定番なものはいろいろ見ていますが、こうした立体素材作りを自分の手元でできるのが素晴らしい。今後はライブショウで持ち込み素材の観察にも活用してみたいと思っています。今日はなぜか手元にあったマンモスの毛を観察しました。
映像定時装置としてある意味究極の、立体ドームという道具立てがあるのですから、映像のネタについても飽くなき挑戦を続けていきたいと考えています。